日本語教師国家資格化へ向けて
2023年5月25日、日本語教師の国家資格化に向けての法案について参議院文教科学委員会にて質疑と採択が行われ、賛成多数で可決されました。着々と日本語教師の国家資格化が進んでおります。現役日本語教師もこれから資格を取ろうと考えている方も気になっていることと思います。
2024年4月1日に施行です。
「日本語教育の質の維持向上の仕組みについて(報告)(案)」文化庁
検討案における国家資格化の後の制度によると資格取得にはAかBのルートになります。今まで日本語教師になるためには以下の3つのルートがありました。
①日本語教育能力検定試験に合格
②大学(大学院)で日本語教育課程を修了
③文化庁届出受理の420時間以上の研修を修了(かつ学士(4年生大学卒)の学位が必要)
検討案では試験のみというルートがなく、必ず教育実習が必要となっています。実際、日本語教育機関で働く現役日本語教師の中でも試験のみの合格という方は少なく、③のような養成講座を修了して日本語教師になる方が6割以上です。検定試験の合格率が30%という理由もありますが、現場では即戦力となる人材を求めているからだと考えます。
※参考資料「日本語教育関係 参考データ集」令和4年12月文化庁国語課