日本語教師こぼれ話
このコラムをご覧のみなさんはご存知のことと思いますが…
日本語教師(法務省告示校)になるための要件として、以下3つのいずれかに該当することが条件になっています。
①文化庁届出受理の420単位時間以上の研修を修了し、かつ学士以上の学位を有していること。
②大学、大学院で日本語教育課程を専攻し、修了していること。
③日本語教育能力検定試験に合格していること。
実際の日本語学校では上記①~③のうち、どれに該当している先生が多いのでしょうか。重複して該当する方も多くいますが、やはり①の養成講座修了に該当する先生が多数派です。と、いうのも、日本には日本語教育学科(専攻)を卒業する学生が毎年4000人前後いますが、新卒で日本語学校に就職する人はほとんどいません。ほとんどの場合、日本語教師養成講座を修了した方が中途採用で入社しています。常勤講師と非常勤講師の割合も3:7ですが、この数字も新卒で就職する人の割合の少なさを物語っているように思います。
そしてそれ以外に、日本語学校で教えている日本語教師の1.5倍のボランティア講師が日本語を教えています。
また、日本語教育能力検定試験受験者を年齢別に見てみますと、とても興味深いです。
例えば、平成15年は、20代の受験者が52.0%、50代以上の受験者が13.2%に対し、平成29年は20代が23.9%と平成15年の半分以下に、50代が37.1%と約3倍の割合になっています。この15年で本当に大きく変化しているのがわかりますね。
もちろん、年齢だけではなくこれまでの経歴もさまざまです。高校教師、塾講師、商社マン、アナウンサー、自衛官…枚挙にいとまがありません。仕事以外でも、留学経験があるない、外国語が話せる話せない、趣味、特技、得意不得意…本当にみんなバラバラです。ただ、だから面白いと思います。これまでの経験がすべて自分の引き出しになる。趣味や好きなことがコミュニケーションのきっかけになる。文字通り“自分らしく”働ける仕事です。
先生がみんな同じじゃつまらないです。個性大歓迎、未経験大歓迎です。
ぜひ、年齢や経歴、得手不得手でご自身の可能性にブレーキをかけないでください。使い古された言葉ですが、『人は人によって磨かれます』。今までの人生で出会ってこなかった人たちとの出会いを通して、新しい自分にも会ってください。新たな発見をしてください。
いつからでも遅くない、始めようと思った今がスタートです。ぜひ、日本東京国際学院 日本語教師養成講座で、次の一歩を踏み出しましょう。お待ちしています。